えのキングの投資日記

日本株投資日誌

4/12(月)

4/9日経平均29768.06円 

      +59.08(+0.20%)でした。

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日経平均 寄与度ランキング

東証1部の騰落銘柄数は値上がり1293/値下がり792
売買代金は2億7555億円でした。SQとはいえ、ここ2~3日やや売買代金が増えてきたように思います。
日経VIは17.05 -0.36(-2.07%)
VIXは16.69 -0.26(-1.53%) 低下傾向が続きます。
業種別では、精密機器海運その他金融などが上昇しており、反面 鉱業鉄鋼非鉄金属などが下落しています。
個別では、傘下企業が米ネットフリックスと映画の独占配信契約をしたソニー(6758)が大幅高。
レーザーテック(6920)が上場来高値を更新。
NTT(9432)NTTデータ(9613)もしっかりの動きです。
ちなみに、以前このブログで紹介したNTTデータですが、「選択」という雑誌で、NTTの総務省接待でTOBが宙に浮いたという記事が出た様子です。しかしながら、私はファンダメンタルでも十分買えると考えており、なかなか、安くなりませんが、安くなれば買い増しの作戦でいこうと思っています。
その他、ブシロード(7803)コーエーテクモ(3635)バンダイナムコHD(7832)などゲーム関連がしっかり。
決算が好感されたコジマ(7513)クリークアンドリバー(4763)USENNEXT(9418)なども急騰しています。
反面、決算明けの値動きが注目されたファーストリテイリング(9983)は3%を超える大幅安。日経平均の寄与度の高いソフトバンクG(9984)東京エレク(8035)も売り込まれる展開でした。
その他、セブン&アイ(3382)ローソン(2651)は決算を嫌気されて大幅安。
ツインバード工業(6897)は前期大幅増益で増配も出したものの、織り込み済みで7%以上の下落に沈みました。

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日経平均 日足 

日経平均は一時、30000円トライをするものの、後場に入り急速に押し戻され、小幅高。SQ値の29909.73円を下回り、頭の重い展開でした。
直近高値を結んだ赤い抵抗線を上抜けることができるかが、上昇基調を取り戻すカギになりそうです。

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日経平均 一目均衡表 MACD

上記は日経平均一目均衡表ですが、遅行線が横ばいながらローソク足の上にきており、三役好転をしめしています。MACDもゼロライン以上で推移し、シグナルのうえをMACDがキープ、ヒストグラムも陽転を維持しており、すぐに急落がくるという形にはなっていません。

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上記は先週の主な先物手口ですが、相場のけん引役になるABNアムロ、ゴールドマン、JPモルガン先物を買ってきていることがわかります。(ゴールドマンは週残高は減っていますが、週末1368枚買ってきており、再び買い勢力に復帰しています。

私は、VIXの急騰等には注意は必要と思いながら、来週は上値トライ 場合によっては、抵抗線抜けがあるのではないかと感じています。

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安川電機 業績

さて、一部若い営業マンも、このブログを読んでくれているみたいなので、本日は、これから本格化する決算について書きたいと思います。
「株は思惑で買って事実で売る」
という言葉がありますが、株価の値動きは決算をめぐって一定のサイクルがあります。
今は、年4回の決算がありますが、一般的に、決算発表前の2か月間は、業績に対する思惑とか商品が売れているなどの思惑で売買されます。そして決算で事実を知ることになるとその1か月間は決算に基づく割安 割高などバリュエーションなどの事実で売買されます。
そして、そのあとは、また2か月間ほど思惑で売買されるといった具合です。
したがって、決算発表前に思惑で株価が急騰していた場合などは、決算をまたがず、いったん売却するというのも常套手段になります。
少なくとも、お客様が保有している銘柄の決算がいつか知らないなんていうのは論外です。

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安川電機 日足

週末に決算発表になった安川電機の場合は、信用の需給もあり、ややむずかしいところがあるのですが、新聞の見出しを見ると回復が鮮明であるように書いています。

しかしながら、実際の数字はコンセンサスにやや届いていません。
決して、悪い数字ではないのですが、株価がすでに決算期待の思惑で上場来高値に迫るとこにきていますので、高値を追っていくには、ややインパクト不足のように感じます。

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上記は安川電機の2022年の業績予想を決算短信から抜き出したものです。
ここには、会社が想定する市場環境についての見通しが書かれており、先行きは明るいことがうかがえます。(米ドルは110円想定)

お客様が保有している銘柄はもちろん、これからの経済の動向を知るうえで、日本電産とか東京エレクとかトヨタとか各産業の代表となるような銘柄の決算には目を通すべきと思います。






4/9(金)

4/8日経平均29708.98円 

       -21.81(-0.07%)でした。

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日経平均 寄与度ランキング

東証1部の騰落銘柄数は値上がり285/値下がり1883
売買代金は2兆5444億円です。
日経VIは17.41 -0.78(-4.29%)
VIXは16.94 -1.18(-6.51%)
業種別では海運その他製品機械などが上昇。反面、空運銀行繊維などが下落しています。
個別では、日立による株式売却観測が伝わった日立金属(5486)が大幅高。
日経平均寄与度の高いファーストリテイリング(9983)東京エレク(8035)などがしっかり。
キーエンス(6861)任天堂(7974)など値嵩株にも買いがはいりました。
値動きを求めた資金が直近IPOに向かい、ファブリカ(4193)ウェルスナビ(7342)スパイダーP(4192)などが商いを伴い上昇。シキノハイテック(6614)ベビーカレンダー(7363)も早々の信用規制解除観測で値を上げています。
反面、昨日ストップ高した東芝(6502)はCVCの買収価格が5000円という観測報道がでたものの、原子力事業を手掛ける同社は外為法の審査対象になりうること。社長がCVC出身であることから利益相反になる可能性などが指摘され小幅安に終わっています。
その他、暗号資産急落を受けマネックスG(8698)が大幅下落。
東京でも「まん延防止等重点措置」が敷かれる見通しからJAL(9201)三越伊勢丹(3099)ラウンドワン(4680)などレジャー関連にも幅広く売りが出ました。
その他、今期が最終減益見通しになったウエルシア(3141)や前期の着地が計画を下振れたハイディ日高(7611)などが大幅安しています。

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日経平均 日足 

 日経平均は小幅安。昨日と逆で値下がり数が多いにも関わらず、寄与度の高い銘柄群の上昇のおかげで小幅安で終了しています。
引け後、ファーストリテイリングの決算が、税引き前4%上方修正 2期ぶりの最高益更新の発表をしていますが、悪くはないもののインパクトにはかけるため、明日の株価がどのような反応をするのか要注目です。
SQは、やはり29750円から29900円あたりで決まると思います。(オプションで入院代が稼げそうです)
SQ後は売買代金がコンスタントに3兆円以上できる状態にならなければ、上値追いは難しいと思います。
期待している外人買いもアルケゴスが尾を引いているのか、今一つの動きです。
当面 25日線(29406.13円)上を維持できるかが焦点になりそうです。

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さて、一部の動きで小型株が物色される傾向が見えるので、本日はrakumo(4060)を紹介します。

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同社はグーグルやセールスフォースのクラウドを基盤にして、業務効率化ソリューションを提供する会社です。
例えば、ラクモカレンダーに出張先を入力すれば、自動的に交通機関の乗り継ぎが検索され出発時間が記録されます。また、出張の認可や出張費の領収など自動的に登録されるといった具合です。
私がこの会社に目を付けたのは、販売コストの安さと契約の伸び率です。
販売は自社HPと100社以上ある販売パートナーが請け負います。
グーグルやセールスフォースは使用者が非常に多いため、他の会社がビジネスをすすめる時、ラクモを紹介契約すれば手数料がもらえるという形です。
ウェルスナビもそうですが、販売は他社が勝手にやってくれる形になり、人件費や広告費などの費用はかかりません。
優れたサービスがあっても、人件費や広告費で、なかなか黒字にならない会社は山ほどあります。
そして、その伸び率は新規契約が月間100社近くあり、契約社数は2000をこえてきています。
解約率は1%未満で、売上の80%以上がサブスク方式で安定収益が積み上がる形です。
ベトナムに子会社を持ち、将来的には海外展開も期待できそうです。
4/1にいちよし証券がレーティングA 目標株価3500円で設定しています。
昨年10月に4000円あたりから上場し、VCの売りもあり底値を這っていますが、ぼちぼち動いてくるのではとかんじています。


 

 





4/8(木)

4/7日経平均29730.79円 

      +34.16(+0.12%)でした。

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日経平均 寄与度ランキング

東証1部の騰落銘柄数は値上がり1839/値下がり310
日経平均が小幅高に終わったわりには値上がり銘柄がかなり多い展開でした。

売買代金は2兆5516億円

日経VIは18.19 -0.47(-2.52%)
VIXは17.93 +0.02(+0.11%) 
4/7 16:43現在

業種別では鉄鋼海運金属製品など市況関連セクターが大幅高。反面 医薬品陸運証券・商品先物など内需系のセクターが弱い展開でした。

個別では、英国ファンドによる買収観測がでた東芝(6502)ストップ高東芝が売買できないとなると傘下の東芝テック(6588)に買いが回り大幅上昇。総合電機再編の思惑でNEC(6701)富士通(6702)日立(6501)にも強い買いが入りました。

その他、レーザーテック(6920)TDK(6762)ローム(6963)などハイテク株の多くが買われ、前期の経常利益見通しを引き上げた日本郵船(9101)も上昇しました。

反面、ファーストリテイリング(9983)キーエンス(6861)など値がさ株が軟調

多くのハイテク株が買われるなか、信越化学(4063)東京エレク(8035)は弱い動きでした。

その他、コロナ治療薬を断念した武田(4502)が下落。

2020年度の鉄道収入が大きく落ち込んだJR東日本(9202)2%強の下落に沈み、クレディ・スイスGが米アルケゴス関連で巨額の損失を発表した影響で野村(8604)もあらためて売り込まれました。

ちなみに、じっちゃま こと広瀬孝雄氏はTwitterクレディ・スイスGは1年後くらいに名前が消えているのではないか? UBSあたりに買収される可能性をつぶやいています。

アヘゴスやモルガンスタンレーなどはゴールドマンより先に50億もの、えげつない決め商いで「いち抜けた!」

取り残されたクレディ・スイスGや野村があおりを食ったとのことです。

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日経平均 ストキャスティクス

日経平均は小幅高 わずかに終値ベースで5日線(29751.91円)を割り込む動き。

先行指標になりやすいストキャスティックスもデッドクロスしています。

本日値上がり銘柄がかなり多かったわりに、日経平均が小幅高だったのはファーストリテイリングなど日経平均寄与度の高い銘柄群の下落によるものと思われ、8日のファーストリテイリングの上期決算には注目が集まるところです。

外資のオプションの手口から、SQは29750円~29900円前後と思われ、すぐに崩れる状況ではないと思います。

例年 4月に入る外人投資家の高配当銘柄の買戻しに期待したいところです。
(日本の所得税法上、外人投資家の売却益については、日本で課税されないが、配当金には源泉徴収がおこなわれます。そのため、外人投資家は配当を回避するため3月末に高配当銘柄を売り4月に買い戻す傾向があります。)

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さて、4/7に3月FOMCの議事要旨が公開されます。
これから、毎回この議事要旨については注意深く見ていく必要があると思います。
上記は8年前のバーナンキショックの概要です。当時は何がおこっているのかわからずアタフタしましたが、2013年5月22日にバーナンキ議長が買い取りペースの減額(テーパリング)の発言をしたのが要因です。
しかしながら、バーナンキショックの前の議事録では、すでに一部の参加者がテーパリングの議論をしていたことがわかっています。

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失業率の比較

上記をみると失業率はすでに、テーパリングがおこなわれた前段階より下がっていることがわかります。

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住宅価格の比較

ケースシラー住宅価格指数をみても、すでにテーパリングの前段階のときより値上がりしてしまっていることがわかります。(以前のブログで述べましたが不動産バブルが発生する前段階です)

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FRBの資産と負債

上記はFRBの資産と負債の推移ですが、FRBは傘下の金融機関からUSトレジャリーとかMBSとかを買い取る代わりに負債として金融機関に現金+0.1%の金利を支払っています。USトレジャリーで1.75%程度 MBSで3.5%程度ですからFRBは儲かってしょうがない状態です。

以上の状況からFRBは、いつテーパリングを開始してもおかしくありません。記者会見ではテーパリングの話はでていませんが、議事録ではテーパリングの意見を述べている参加者がいるかもしれません。
FRBの政策転換をはかるうえで、これから毎回議事録には注意を払うべきだと思います。




 

 

4/7(水)

4/6日経平均29696.63円 
        
-392.62(-1.3%)でした。

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日経平均 寄与度ランキング

東証1部の騰落銘柄数は値上がり248/値下がり1897

売買代金は2兆4943億円

日経VIは18.66 -0.20(-1.06%)
VIXは18.02 +0.69(+3.98%)
16:52現在

業種別では、上昇は証券・商品先物の1業種のみです。
下落は鉱業、医薬品、銀行などの下げが大きい展開でした。

個別では、マネックスG(8698) SBI HD(8473) 松井証券(8628)などネット証券が逆行高。

好業績がリリースされたスタジオアリス(2305)ビッグカメラ(3048)神戸鋼(5406)などが大幅高。

その他、「デジタル給与」の日経記事を材料にタップス(6172)が動意づき、上期の営業利益が倍増の見込みになったフェスタリアHD(2736)ストップ高になりました。

反面、米国長期金利一服を嫌気してか、みずほ(8411)三菱UFJ(8306)など銀行株が軟調

原油価格の大幅下落を嫌気して、INPEX(1605)ENEOS(5020)などが下落し、インドのコロナ拡大を警戒しスズキ(7269)が5%を超える下落になりました。

その他、保守的な見通しが失望を呼んだしまむら(8227)あさひ(3333)が大幅安になり、「こども庁」思惑で買われていたベビーカレンダー(7363)はストップ安まで売り込まれました。

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日経平均 日足 

日経平均は大幅安になりました。
終値ベースで5日線(29641.51円)はキープしています。
もし、明日以降、5日線を割り込み、25日線(29396.36円)を割り込むようなことになれば、これまで述べてきたトリプルトップからのリターンリバーサルが完成することになり、その後大きな下落になることもありえます。
外資のオプションの手口からして、SQまでは急落することはないと思いますが、その後は要警戒と思われます。

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VIX ボリンジャーバンド

その要因としては3つほどあります。

まずは、売買代金(出来高。今回指数は上昇していくのに、売買代金はむしろ減っていきました。これは、NYやナスダックも同様で、ダイバーチェンスという現象です。
ダイバーチェンスが観測されると、タイムラグをおき、下落につながりやすい 一つのシグナルになります。

2つ目は、上記VIXの動きです。
VIXは現在20を割り込み下落傾向が続いています。
上記のボリンジャーバンドを見ていただければ、おおよそ-1σに沿った形で約1か月ほど下落。その後1~2週間ほど横ばい期間を経て、VIXが急上昇(株価は下落)する傾向があることがわかります。

今回3/15あたりからVIXは下がり始めているため4月下旬から5月初旬は要警戒ということになります。

3つ目は米国におけるテーパリング議論と日本のワクチン普及の遅さです。
テーパリングについては、後日述べますが、FOMC議事録が4/7(日本時間4/8)に公表されます。米国の経済指標からみても、ぼちぼちテーパリングの議論がされてくるのではないかと感じています。
また、ワクチン普及の遅さも気になります。米国ではすでに4割近くの国民がワクチンの2回目の摂取を終えているのに対し、日本では2回目の摂取を終えたのは菅首相くらいでしょう。
以前のブログでも申し上げましたが、日本株のPERは今度の決算で3割以上増益を確保して正当化されます
ワクチン普及が遅れるなか、今期見通しを保守的に見積もる経営者がでてこないか心配です。

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さて、最近IPOセカンダリーのパフォーマンスの悪さが気になります。
期待したオキサイドも本日はストップ高くらいいくのかと思いきや、あっさり寄ってその後、一時ストップ安まで売り込まれました。
この傾向の裏には3月から強化された信用規制にありそうです。
上記は信用規制がおこなわれている銘柄ですが、直近IPOシキノハイテック(6614)ベビーカレンダー(7363)が信用の増担保規制を食らっています。
シキノハイテックは規制のはいった4/1から急落。ベビーカレンダーは、本日ストップ安です。

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信用規制 要件

上記は信用規制の適用要件ですが、これまでは、いずれも25日線基準になっていました。したがって上場間もないIPOは信用規制の対象外でした。

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3月から追加された信用規制

ところが、3月から上記注記が記載されIPOも規制の対象になったということです。
要は出来高が発行株数超え+ストップ高」になると信用規制がかかる恐れがあるということです。
これでは、ストップ高まで買い上げようと思っても躊躇してしまいます。
「投資家保護」というのが大義名分のようですが、そもそも、米国ではストップ高やストップ安という概念すらありません。ゲームストップのようなこともおきますが、それも踏まえて自己責任です。
日本の市場が米国に比べダイナミックさにかけるのは、このようなお上の姿勢にもあると思います。


 

4/6(火)

4/5日経平均30089.25円 

     +235・25円(+0.79%)でした。

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日経平均 寄与度ランキング

東証1部の騰落銘柄数は値上がり1494/値下がり624

売買代金は2兆953億円。商いが薄い状況です。

日経VIは18.86 -0.55(-2.88%)です。

業種別では、海運が突出した上昇をしめしたほか、証券・商品先物銀行が大幅上昇。下落したのは、精密機器サービス機械の3業種のみでした。

個別では、下落していた野村(8604)が4%を超える上昇。三井住友(8316)三菱UFJ(8306)など銀行株も買いを集めました。

指数寄与度の高いソフトバンクG(9984)ファーストリテイリング(9983)も2%を超える上昇になり、昨日に続き、「子ども庁」期待で幼児活動研究会(2152)ベビーカレンダー(7363)ストップ高になりました。

その他、昨日のブログにのせたT&S(4055)ストップ高

新規上場のオキサイド(6521)は初値予想ぴったりの6540円で寄り付き、その後買いを集めて終わっています。

反面、キーエンス(6861)ファナック(6954)のような超値がさ株が売られ、村田製作所(6981)日本電産(6594)のようなグロース株も軟調になっています。

その他、証券会社が投資判断を引き下げたレノバ(9519)が大幅安に沈み、決算が失望を産んだキューソー流通(9369)東海ソフト(4430)も失望売りを浴びています。

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日経平均 日足 

日経平均は30000円を回復 MACDゴールデンクロスし、ヒストグラムも陽転しています。
昨日のブログにも書きましたが、トリプルトップからのリターンムーブの形を打破するためには、まず3/18の30485円を突破することが条件になります。
売買高が少ないこと、日経VIがあまりにも楽観すぎるのが気になりますが、こえていくとするなら週末のSQ後ではないかと思います。

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さて、ブルームバーグによると、バフェット率いるバークシャーが、3回目の円債を8日に起債するとのことです。
主幹事はBofaセキュリティーズとJpモルガンみずほ証券とのことです。

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昨年もバークシャーは4月に起債し、日本の商社株を買い集めていました。公表義務のある5%を超えたのが8/31で、その後商社株フィーバーになったのを覚えておられる方も多いと思います。昨年、報道ベースではバフェットは商社株を9.9%まで買ってもいいと公言したとのことで、今回の起債の資金が商社株に流れるという思惑を呼びそうです。


 

 

臨時増便

日曜の病院はあまりにヒマなので、ブログの臨時増便を書くことにしました。

4/5に第二のQDレーザーを連想させるIPO
オキサイド(6521)が上場します。

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フォーブス5月号

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半導体検査装置やがんの診断に使うPET装置にかかせない基板材料である「光学単結晶」で世界シェアNO1をつかんでいる技術ベンチャーです。
社長の吉川さんは、九州大学理工学研究所で助教授も務めた元研究者です。
日立金属やNIMS前身の科学技術庁無機材料研究所で光学単結晶の製品化の研究をしていたのですが、いっこうに製品化される気配がなかったため、国家公務員休職制度利用者第一号となり、起業した異色の経歴をもつすごい人です。
フォーブス5月号でSMALL GIANTS 2021でグランプリを受賞し、経済産業省「グローバルニッチトップ100選」にも選出されています。
大株主をみればわかりますが、NTTアドバンステクノロジー日立ハイテク米KLA-Tencorレーザーテックニコンなど、そうそうたるトップ企業と資本業務提携を結んでいることがわかります。
業績は売上も順調に伸びており、黒字が定着したタイミングでの上場です。
石井千鶴子元従業員とベンチャーキャピタル株主元出資者の谷家衛氏を除く売り出し後の大株主上位49名ほか個人47名には90日のロックアップがかかります。ただし、VCなど5名(計513000株)は公開価格の1.5倍の4200円以上なら解除されます。
初値予想は6000円~6540円。PERは91.4倍~99.7倍になりますが、赤字のQDレーザーがあれだけフィーバーしたわけですから、しばらくはバリュエーション無視の買いがはいると思います。

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さて、先週、IPOを目指していたキオクシアHDに対し、米マイクロンと米ウエスタンデジタルが300億ドル(約3兆3000億)で買収を検討しているというニュースが流れました。
その後の報道で、キオクシアHDは、今夏のIPOを目指す方向に変わりないとしていますが、このことを100%鵜呑みにすることはできないと思います。
キオクシアHDは昨秋、上場が承認され、時価総額1兆5093億~1兆8867億円でブックビルディングを実施しました。その後米中対立のあおりを受け中止になったわけですが、3.3兆円なら、一見破格にみえ、面倒なIPOを選ぶより有利な条件に見えます。
ただ、この手の記事で気を付けなくてはいけないのが、買収額に大抵債務がはいっているということです。
キオクシアHDの昨秋の債務は1兆2537億ですから、これを昨秋の想定価格3960円で計算すると、およそ、3.37兆円になり、米社の買収は昨春のIPOを目安に打診してきたということです。
キオクシアHDにとっては、昨秋とは環境が様変わりしており、そんな値段で売れるかというのが本音だと思います。
もともと、IPOが実現すれば韓SKハイニックスがファンドを通じて、15%弱の株式を手に入れる算段になっていました。
キオクシアHDにとって、IPOを実施するということは、韓SKハイニクスとの距離が縮まり、いわば日韓連合という体制を敷くことになります。
首位のサムスンに対抗する勢力として、キオクシアHDが日韓連合を選ぶのか、日米連合を選ぶのか、はたまた、一気に日米韓連合になるのか、いずれにしても、日の丸半導体最後の砦の行方は、近い将来大きく動くと思われます。

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上記は以前、このブログでも紹介したT&S(4055)ですが売上の柱はキオクシアHDの半導体工場の運用・保守になっています。
キオクシアHD買収のニュースが流れた日にはストップ高しました。
この会社は、東北大学と組んで、人の体温のような微電力でも動く次世代半導体の研究開発にも取り組んでいます。
こちらのほうは、実現はまだまだ先の話のようで、夢の部分かもしれませんが、私はこの会社の潜在能力を評価し、下がれば買い、下がれば買いを繰り返し、そこそこの株主になっています。
次の決算は4/14ですが、キオクシアHDの動向と共に注目していきたいと思います。














 

4/5(月)ブログ再開

本日より、病室にパソコンが入りましたのでブログ再開します。ただ、今週は足の骨折部分にプレートを入れる手術がありますので、書けない日もあるかもしれませんが、できるだけ、頑張りますのでよろしくお願いいたします。

4/2日経平均29854.00円 
      
+465.13(+1.58%)でした。

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日経平均 寄与度ランキング

東証1部の騰落銘柄数は値上がり1313/値下がり783
売買代金は2兆2203億円でした。少し売買代金が減ってきています。
日経VIは19.41 -0.35(-1.77%)
VIXは17.33 -2.07(-10.67%) 急低下しています。
マーケットが楽観していることをあらわしていますが、VIXが20以下で、しばらく推移すると突然急上昇しマーケットを大きく下落させることにつながることがありますので注意が必要です。
業種別では、電気機器情報・通信パルプ・紙などが上昇 反面、電気・ガス石油・石炭卸売などが下落しています。
個別では、東京エレク(8035)レーザーテック(6920)など半導体株が大幅高。東京エレクは50000円乗せになっています。ちなみに、今月の日経の私の履歴書には東京エレクの元社長の東さんが載っています。
私の履歴書に載った会社の株はあがるというジンクスがあり、先月の島精機(6222)も1か月で12%も上昇しています。
その他、出資した米企業のNY上場のニュースでソフトバンクG(9984)が4%をこえる上昇。
「子ども庁」創設観測で幼児活動研究会(2152)ベビーカレンダー(7363)ストップ高し、JPHD(2749)ポピンズHD(7358)など子育て関連銘柄が上昇しています。
反面、米アルケゴスをめぐる取引で100億円規模の損失可能性が報道されたみずほ(8411)が下落。すでに公表している野村(8604)三菱UFJ(8306)も続落しています。
その他、関西電力(9503)九州電力(9508)など電力株が売られ、月次が嫌気されたKeeper技研(6036)や大幅な減益計画となったセキチュー(9976)などが大きく値を崩しました。

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日経平均 日足 モメンタム

日経平均は窓を開け上昇しています。5日線(29447円)25日線(28339円)ゴールデンクロスし、モメンタムもゼロラインを突破してきています。パラボリックも30100円あたりを超えれば陽転する可能性があり、短期テクニカルは強い形を作ってきています。

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日経平均 トリプルトップ?

中期的には日経平均は、上記のようにトリプルトップからのリターンリバーサルともいえる形になっています。
日経平均が新たな上昇軌道を描くには3/18の30485円を抜けることが必須になります。
私個人的には、GSやABNアムロのオプション手口を見ていると、30000円乗せはあっても、そこからの上昇は難しいと考えています。ナイトセッションで引き付けて、SQまで1週間の30625円のコールを売ってみたのですが、はたしてどのような結果が出るのか楽しみです。
(病院でなにやっとんねん!)

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日経平均 予想PER

さて、約3週間後に決算発表がはじまります。
本日は予想PERを確認しておきます。
上記は日経平均の予想PERですが、平均PERは15.3倍くらいになります。現在の日経平均は22.65倍で割高ということになりますが、コンセンサス通り、今度の決算が3割ほど増益になれば、PERは約18倍くらいまで下がることになり、おおむね正当化されることになります。(35倍くらいまで急騰しているところは、コロナで決算見通しが出されなかった時期の数値でイレギュラーと考えて差し支えありません。)

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日経業種別PER平均(予想)

上記は業種別の予想PERですが、今度の決算発表でどのように数値が変わってくるのか、日経平均に対して割安なのか割高なのかチェックするだけでも、今後伸びる業種なのかそうでないのかつかめるのではないでしょうか?
また、お客様が保有する銘柄が同業種のPERと比べて割高なのか割安なのかコンサルするだけでも商いのチャンスが広がると思います。