えのキングの投資日記

日本株投資日誌

12/6(月) 日本株展望と岐路に立つ米国市場

12月3日(金) 相場概況

f:id:ENOKINGkun:20211204103858p:plain

f:id:ENOKINGkun:20211204103944p:plain

日経平均 寄与度ランキング

東証一部の騰落銘柄数は値上がり2015/値下がり138
騰落レシオ(25日) 76.56%
空売り比率 45.4%
売買代金 東証一部 2兆9347億円
     マザーズ 1861億円

f:id:ENOKINGkun:20211204104719p:plain

日経平均 S&P500 日経VI VIX

f:id:ENOKINGkun:20211204104836p:plain

米株が荒れています。引けにかけて、やや持ち直しましたが、VIX指数は、一時 35.32まで急騰しました。

業種

f:id:ENOKINGkun:20211204105239p:plain

業種別 株価指数 変化率

個別
米国でボーイングが物色された流れも影響して、JAL(9201)ANA(9202)空運株が大幅高になりました。
ボーイングの関連銘柄として、東レ(3402)ジャムコ(7408)も賑わっています。

海運株に買いがあつまり、日本郵船(9101)商船三井(9104)大手海運株が物色され、なかでも川崎汽船(9107)13%近い上昇になりました。

大手海運株の値動きは、栗林商船(9171)飯野海運(9119)など中小型の船株物色にもつながっています。

アフターコロナ関連押し目買いがはいり、HIS(9603)西武HD(9024)高島屋(8233)鳥貴族(3193)などが大幅高になっています。

個別材料では愛知銀行(8527)と統合観測が流れた中京銀行(8530)10%近い上昇になり、直近上場ののむら産業(7131)サイエンスアーツ(4412)ストップ高まで買われています。

反面、月次が弱かったファーストリテイリング(9983)や出資企業に複数の悪材料が報じられたソフトバンクG(9984)年初来安値を更新しています。

f:id:ENOKINGkun:20211204115303p:plain

TOPIXファーストリテイリング(9983)

ファーストリテイリングTOPIXの先行指標になると分析している人もいて、少々不気味です。

レーザーテック(6920)東京エレク(8035)など半導体関連が売られ、任天堂(7974)ファナック(6954)などの値嵩株の一角も逆行安になりました。

通期の純利益見通しを引き下げたラクーンHD(3031)ストップ安になり、今週弱い動きが目立ったアスタリスク(6522)9%を超える下落に沈んでいます。

FRONTEO(2158)は著名投資家のCis氏テスタ氏が手掛けたらしく、買い先行からスタートしたものの、

f:id:ENOKINGkun:20211204120724p:plain

とのツイートの20分後にストップ安になっています。

f:id:ENOKINGkun:20211204122222p:plain

社長が上記ツイートを出しているグローバルウェイ(3936)も値つかずのストップ安比例配分になっています。(この人、いずれ逮捕されるんじゃ・・)

ウルフ村田嬢が推奨していたアーちゃん〔アジアゲート(1783)マーちゃん〔マーチャント・バンカーズ(3121)フーちゃん〔フーバーブレイン(3927)なども総崩れになり、まさに仕手株総崩れの様相です。

f:id:ENOKINGkun:20211204161829p:plain

日経平均 日足 MACD

日経平均は反発!
下ヒゲ陽線を形成し、高値引けで終わっています。
5日線(27964円)を回復し、目先の底値固めをしてきているように思います。
ナイトセッションでの日経平均先物は、NYが荒れたこともあり、27790円 -280で帰ってきていて、現物市場の上昇を打ち消した形になっています。

f:id:ENOKINGkun:20211204174402p:plain

日経平均 先物

しかしながら、日経平均先物のチャートをみると、ここ数日、三角持合いを形成してきていて、持合い離れが近いように思えます。

f:id:ENOKINGkun:20211204192518p:plain

騰落レシオ(25日)と日経平均

騰落レシオ(25日)12/269.23の異常値をつけてから12/376.56に反発しています。
騰落レシオが60台をつけるのは、きわめてまれで、昨年4月のコロナクラッシュ以来です。
これが反発のシグナルとは断言できないものの、きわめて異常な状態から修正が入り始めたことは確かだと思います。

f:id:ENOKINGkun:20211204175131p:plain

先物建玉

12/10メジャーSQになりますが、上記先物手口を見ると、野村みずほゴールドマンHSBCといったところが、期近の売り建て玉をかなりの枚数保有していることがわかります。
SQまでには、ロールおよび買戻しの動きが出やすいと思われますので、今週は下押しからの反発が期待できると思います。

f:id:ENOKINGkun:20211204180301p:plain

日経平均 週足

上記は日経平均の週足になりますが、昨年5月以来、上昇トレンドを形成してから、52週線(28709円)を割り込んだのは、過去①②③3回、今回で4回目ということになります。
①②③とも、割り込んでも、翌週には上回っており、上昇トレンドを継続させています。

今回 今週、仮に反発したとしても52週線28709円以上で終了しないと、昨年5月からの上昇トレンドが終了ということになりかねませんので注意が必要です。

f:id:ENOKINGkun:20211204183656p:plain

NYダウ 200日線

さて、本日は米株についても、今後の動向について、考察したいと思います。

上記はNYダウ200日線の関係ですが、NYダウ200日線を一時的にタッチ、あるいは割り込んでも、すかさず切り返すなら押し目買いのポイントになっていますが、200日線を長期間維持したあと、完全に割り込んでしまった場合は、その後大きな下落になっていることがわかります。

f:id:ENOKINGkun:20211204185105p:plain

NYダウ

NYダウ12/2昨年7月以来の200日線割れをおこしましたが、翌日には今年一番の上昇を記録し200日線を奪回。
昨日も、一時、割り込みかけたものの、終値では回復しています。
このあたりは、さすが米株というイメージです。

f:id:ENOKINGkun:20211204194238p:plain

12/3 市況

12/3のマーケットは荒れました。

オミクロン米金融政策の不透明感が強まる中、ポジションを落とす動きが強まりました。

TSLANVDAが売り込まれ、GAFAMネットフリックスも売り込まれています。

グロース株中心に売り込まれ、ナスダックが大幅安になりました。

f:id:ENOKINGkun:20211204200540p:plain

11月の雇用統計は雇用者数は予想を大きく下回ったものの、失業率は4.2%と大幅に低下しているという結果になりました。

f:id:ENOKINGkun:20211204201348p:plain

ISM景況感指数は、市場予想を大きく上回る69.1となりました。

個人消費など需要は歴史的な強さである一方、物流停滞や人手不足は深刻なままです。

需要と供給がかみ合わない、いびつな状況でインフレ圧力がかかり続けていることをしめしています。

雇用統計の結果とISM景況感指数は、市場ではFRBは12月にテーパリングの加速を決める」と受け止められたようです。

f:id:ENOKINGkun:20211204203928p:plain
再任時に、支持率低迷のバイデン大統領から強い指示があったのかもしれませんが、パウエル議長は、経済を崩さないようにインフレをコントロールすることに「白旗」をあげ、資源高インフレを押さえ込むことを第一義に転換した可能性があります。

しかしながら、債券市場「テーパリングの加速」に警戒を発しています。

利上げが論じられる中、長期金利1.36%に低下し、原油価格も下落しています。

本来ならナスダックは買われていいはずなのに大幅安になっています。

f:id:ENOKINGkun:20211201192501p:plain


12/15FOMCで、市場との会話なしにテーパリングを加速/利上げ前倒し政策」を推し進めると、2018年同様にマーケットは急落する恐れを秘めています。

株式市場のテクニカルは、まだ崩れていないと思いますが、「薄氷踏む」状況であるともいえます。

「オミクロン」の動向も注視する必要はありますが、本当に怖いのは、FRBの金融政策であり、12/15FOMC後かもしれません。